【徹底解説】NYタイムズスクエア カウントダウン 参加・楽しみ方 2025

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最終更新日 2024年12月4日 by Mashup Reporter 編集部

世界で最も有名な大晦日のイベントといえば、ニューヨーク・タイムズスクエアで行われるカウントダウン。巨大なクリスタルボールが落下する瞬間を一目見ようと、世界中から多くの観光客が訪れます。カウントダウンの歴史や参加方法、ベストスポット、服装や持ち物、参加心得、さらに日本からの視聴方法についても解説します。

タイムズスクエア カウントダウンの歴史

タイムズスクエアでカウントダウンのイベントが初めて行われたのは1904年です。米国最大の新聞社ニューヨーク・タイムズの新社屋「ワン・タイムズ・スクエア」(One Times Square)の完成を記念して、新年を迎える花火が打ち上げられました。1907年からは深夜0時を祝う「ボール・ドロップ」が始まりました。

ボールの秘密

写真:©Times Square Alliance

新年を迎える60秒のカウントダウンとともに落下するクリスタルで覆われたボールは、直径3.7メートル、重さは約5.5トンに達します。三角形の部材を組み合わせた幾何学模様が特徴です。

開始当初の素材は鋼鉄と木でしたが、その後アルミに変わり、1999年にアイルランド発祥の”ウォーターフォード”クリスタルが採用されました。2007年には100回目のカウントダウンを記念して、LEDライトのボールが登場しました。2008年以降、一年を通じてビルの上にディスプレイされるようになりました。

現在のボールは2,688枚の異なるサイズのクリスタルで構成されています。32,256のLEDライトが1,600万以上のパターンのカラーを作り出し、万華鏡のような神秘的な光線を放ちます。

タイムズスクエア カウントダウン参加・鑑賞方法

見学のベストスポット、最寄駅

写真:MashupReporter

ボールドロップは、42ストリートにあるワン・タイムズ・スクエアのビル上で行われます。現地で見るのに最適なスポットは、ブロードウェイと7アベニューの間の「ボウタイ」(Bow Tie Partners)ビル付近、または43ストリートから50ストリートのブロードウェイ通りと、7アベニューの59ストリートあたりです。ただし、観覧場所は到着した順番に割り当てられるため、選択することはできません。


最寄駅は、B, D, F, M の「47th–50th Streets/Rockefeller Center」駅、もしくはC,Eの「50th Street」駅。


当日のアクセスポイントは以下の通りとなります。


・49th from 6th & 8th Aves


・52nd from 6th & 8th Aves


・56th from 6th & 8th Aves

毎年午前11時頃より、観覧スペースの整備が始まります。1つのセクションが定員に達すると、そのエリアは封鎖されます。南方面から順に閉鎖されていくので、午後3時以降に入る場合は北側から入場しましょう。

37ストリートから59ストリート、6アベニューから8アベニューの区間は全て柵で囲われ、イベント見学者以外は立ち入ることはできません。

ちなみに観客が集まり始める時間は年々早くなっています。2024年のイベントでは午前9時並び始めました。

チケットは必要?

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入場は無料です。到着順にスペースが割り当てられますので、早く行けば行くほど前の方で見ることができます。現地には簡易トイレがありませんので、長時間待つことに備えて前日から水分を控えるなどの注意が必要です。

なお、タイムズスクエア周辺のレストランやホテルを予約すれば「並ばずに」見学することもできます。

準備に必要なものは?

真冬のニューヨークで10時間以上屋外で待機するには、それなりの覚悟と準備が必要です。備えあれば憂いなし、服装や食料など万全の準備を整えましょう。

  • レインコートやゴアテックスなどアウトドア向けの防寒着。ズボンや靴下の2-3枚重ねや、手袋やマフラー、カイロなども寒さを防いでくれます。(傘の持ち込みは禁止されています)
  • 周囲のベンダーは全て撤去され、トイレも用意されていません。食事やトイレは事前に済ませ、空腹をしのげる軽食を持参しましょう。
  • トイレで断念したくない人は、大人用紙おむつを着用しておこう。(おむつで用を足す練習も忘れずに)。
  • 傘や、大きなバッグ、バックパック、折り畳み椅子の持ち込みは禁止されている。荷物は最小限で出かけましょう。入場時には警官による持ち物検査が実施されます。
  • 特別な瞬間を撮影するために携帯のバッテリーは必ず持参しましょう。
  • 屋外でのアルコール飲酒は禁止されているので注意しよう。

↓空腹によほど耐えられなかったのでしょうか。なかにはピザの配達を頼むという強者もいます。

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スケジュールは?

イベント本番は午後6時からスタート。カウントダウンと共にボールがトップまで上げられます。6時になるまでは、出演者のリハーサルなどの様子を見ることができます。

6時半頃には、ハットやバルーン、メガネ、マフラーなどイベントを盛り上げるためのグッズが配布されます。ダンスや歌のライブパフォーマンスは午後8時から。その後は1時間ごとにミニ・カウントダウンが実施されます。

【過去のカウントダウンの様子】

今年のパフォーマーは?

ABCやNBC、FOX、CNNなど各局の特設ステージで有名なアーティストたちがパフォーマンスを行い、その様子が生中継で放送されます。BTSやマライア・キャリー、スティングといった超大物がステージを盛り上げた行った年もありました。

今年のパフォーマーには以下のアーティストの名前が並んでいます。

・Tyla
・Flo Rida
・Sabrina Carpenter 
・Maria Becerra
・Jelly Roll
・Yng Lvcas
・LL Cool J

安全対策に関して

ニューヨークでの旅行全般に言えることですが、怪しい人物や、持ち主不明の荷物などを見つけたら、すぐにその場を離れましょう。万が一被害に遭ったときは、すぐに緊急通報(911)してください。

【参考】
ニューヨーク市警察のテロホットライン:888-NYC-SAFE (7233)
在ニューヨーク日本国総領事館:(212)-371-8222

日本からカウントダウンを観るには?

日本からでもタイムズスクエアの管理組織が運営する公式サイトでストリーミング映像を試聴することができます。映像は同組織のフェイスブック、Xアカウントにもシェアされます。

カウントダウンを描いた映画

ヒラリー・スワンクやサラ・ジェシカ・パーカーやジョン・ボン・ジョヴィ、アシュトン・カッチャー、ロバート・デ・ニーロなど有名な俳優が勢揃いしたオムニバス映画『ニューイヤーズ・イブ』では、きぜわしくも華やかなニューヨークの大晦日の様子が描かれています。現地で観覧する人もしない人も、カウントダウン気分を盛り上げるために視聴してみてはいかがでしょうか。

ニューイヤーズ・イブ

監督:ゲイリー・マーシャル
脚本:キャサリン・ファゲイト
出演:ヒラリー・スワンク、サラ・ジェシカ・パーカーやジョン・ボン・ジョヴィ、アシュトン・カッチャー、ロバート・デ・ニーロほか