最終更新日 2024年4月10日 by Mashup Reporter 編集部
米国では少額でもクレジットカードで決済することが一般的です。旅行に際しては、安全面も考慮してカードをメインに使用することをおすすめしますが、それでも備えとして最低限の現金を用意しておきましょう。少なくなりましたが支払いが現金のみの飲食店や、チップを現金に限定している店、カードの最低金額を設けているストアもあります。ホテルのルームサービスに払うチップは現金になるでしょう。カードを紛失した場合や万が一使えなかった場合など、いざというときに持参しておくと便利です。今回は、どこで外貨両替できるのか、お得に両替する方法はどれか、公開されている情報をもとに比較調査してみました。
為替レートと両替レート
為替レート(為替相場)は外国為替市場での取引によって決定される異なる通貨間の交換レート(例:円と米ドル)です。新聞などで「〇〇時点で1ドル=133円10~12銭と、前日の〇〇時点に比べ1円05銭の円安・ドル高だった」と報じられるのは、為替市場で銀行同士が取引する際のレートを指しています。
銀行の為替相場の情報を閲覧すると、電信で売り買いする際のレートが表示されていますが、これは上記の相場から決定した仲値に、対顧客向けに為替手数料を乗せたレートになります。対顧客電信売相場(TTS)や対顧客電信買相場(TTB)といった名称で呼ばれます。
例えば、この記事を書いている時点(2023年4月12日)で、みずほ銀行の為替レートでは、仲値が133.74円で、米ドルの電信売相場は134.74円、電信買相場は132.74円となっており、銀行側が交換する際に1ドルあたり1円の手数料が乗せていることがわかります。
参考ページ みずほ銀行 各国通貨公示相場
両替レートは、為替レートに両替手数料を乗せた交換比率で、海外旅行の前に個人が銀行などで現金に変える際に適用されるレートです。例えば、みずほ銀行では、この記事を書いている時点(2023年4月12日)で、円を米ドルに両替する際のレートは1ドル136.74円、米ドルから円に両替する際のレートは130.74円。仲値133.74円に3円の手数料がかかっていることがわかります。
参考ページ みずほ銀行 外貨両替相場
海外旅行の前にドルに両替する際には、為替レートを見て円がドルに対してより高いタイミングに、両替手数料が低い事業者を利用するのが最もお得になります。
ドル両替ができる場所
空港
成田空港には成田空港グループ直営の「GPA外貨両替専門店」、「千葉銀行」、「京葉銀行」といった地銀、「みずほ銀行」が両替ショップを設置しています。羽田空港には「SBJ銀行」、「みずほ銀行」、外国為替の専門企業「トラべレックスジャパン」があります。
銀行
「みずほ銀行」では一部の支店・出張所に外貨自動両替機を併設しています。「三井住友銀行」では、各店舗での外貨両替の取扱を2022年3月末で終了していました。代わりにトラベレックスジャパンと取次契約を結んでおり、同行の利用客は、トラべレックスの店舗で両替する場合、レート割引が得られるとしています。「三菱UFJ銀行」は、2023年6月30日を持って、 外貨自動販売機の取り扱いを終了するとしており、今後は同グループの「ワールド カレンシーショップ」を利用するようにとあります。
外貨両替専門店
先にあげました「トラべレックスジャパン」、「ワールド カレンシーショップ」は全国的に店舗を展開しています。トラべレックスは、外貨の宅配も行っています。
金券ショップ
金券ショップの代表的な会社では、「大黒屋」が外貨両替業務を行なっています。安全のために「紫外線・赤外線・磁気等センサーを搭載した最新の鑑定機器」を使用しているとしています。取扱店や取扱通貨、ドル販売の有無(買取のみの場合もあり)については、同社のホームペーをで確認してください。
外貨宅配
両替ドルの宅配サービスは、店舗訪問の手間がなく、インターネットで24時間注文ができるなど、利便性に優れています。先述の「トラべレックス・ジャパン」「GPA外貨両替専門店」に加え、「外貨両替ドルユーロ」など郵送を主体とした企業があります。ただし、振り込み手数料や郵送費用といった両替手数料以外にかかるコストがないか、事前に確認しましょう。
*このほかにFX業者による、最新のFXレートにもとずく外貨両替の方法があります。一般的に手数料は上記方法に比べて安くなりますが、FX口座の開設が必要になるなど、手続きが複雑になるため今回は割愛させていただきます。
両替レートを比較
上に挙げました各社の両替レートのを比較してみます。(2023.4.12 午後9時の時点)
事業者 | 円→米ドル | 宅配 | 補足 |
---|---|---|---|
GPA外貨両替専門店 | 136.49 | ◎ | 日本全国、送料・代金引換手数料¥0 |
みずほ銀行 | 136.74 | – | 空港ショップで両替の場合、30銭割引 |
SBJ銀行 | 138.19 | – | 期間限定で一定の金額を超える両替について割引クーポンを発行 |
トラべレックスジャパン | 136.99 | ◎ | 店舗の場合クレジットカードの利用が可能。 マイレージプログラム(JAL/ANA)で、1万円の両替につき20マイル付与(上限2,000マイル) |
京葉銀行 | 直接各出張所に問合せ | – | – |
千葉銀行 | 136.78 | – | – |
ワールド カレンシーショップ | 136.58 | – | – |
大黒屋 | 135.64 | – | 秋葉原店の相場。店舗によって異なる。 |
外貨両替ドルユーロ | 136.70 | ◎ | 50万円以下のレート。50万円以上で割引あり。銀行振込み手数料、郵送料(代引きの場合700円)は別。 |
ドルの両替 おすすめ
1,000ドルを用意した場合を考えると、上記中で最もレートの良い「大黒屋」で13万5,640円、SBJ銀行では13万8,190円で、2,550円の差額が出ました。2番目にレートの低いGPA外貨両替専門店と大黒屋では、差額は850円です。また、みずほ銀行の空港にある両替ショップでは、30銭の割引を考慮に入れると、この時点では3番目に良いレートになります。
両替レートに加え、利便性を考慮した当サイトのランキングは以下となります。
1. GPA外貨両替専門店
両替レートが比較的良い。宅配にも対応し、24時間インターネットで申し込みが可能(3万円〜)。時間がなくて空港で両替する場合にも便利。
2. ワールド カレンシーショップ
三菱UFJフィナンシャルグループで安心。東京を中心に主要駅に店舗がある。ただし閉店時間が早く、店舗によって土日祝日の営業をしていない点に難あり。
3位 大黒屋
両替レートが良く、店舗数も多い。土日祝日19時まで営業する店舗も。店舗により相場が異なることに注意。
まとめ
各社の公開されている情報をもとに1,000ドルを用意する場合について比較検討してみました。両替する金額や居住地、タイミングなどの条件によって、どの方法が適しているかそれぞれ異なるでしょう。また各社が提供する期間限定の割引、マイレージなどの特典も考慮に入れると、よりお得に両替が可能になる場合があります。両替をする前に、レートや手数料について確認することも重要です。現在の為替レートについてはこちらをご確認ください。以下は、各社ホームページとなります。ぜひ、外貨両替を検討する際の参考にしてください。
GPA外貨両替専門店:https://www.gpa-net.co.jp/ja/passenger-service/exchange/
ワールド カレンシーショップ:https://www.tokyo-card.co.jp/wcs/
大黒屋:https://gaika.e-daikoku.com/
みずほ銀行:https://www.mizuhobank.co.jp/tenpoinfo/gaika_ryogae/index.html
外貨両替ドルユーロ:https://doru.jp/
トラべレックスジャパン;https://www.travelex.co.jp/
千葉銀行:https://www.chibabank.co.jp/kojin/service/foreign_exchange/
京葉銀行:https://www.keiyobank.co.jp/individual/branch/narita_airport/
SBJ銀行:https://sbjbank.co.jp/individual/exchange/
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