セントラルパークの上手な歩き方・見所ルートマップ付き 2024

最終更新日 2024年10月28日 by Mashup Reporter 編集部

マンハッタンの中心にある巨大な緑地、セントラルパークは、ニューヨーク市民の憩いの場として、古くから親しまれています。

園内は南北4キロメートル、東西800メートルにわたって小川や湖、丘、林といった自然な風景が広がりますが、実は人工的に造られた公園です。19世紀にマンハッタンが急激な人口増加をみるなか、都市生活のストレスから逃れ、自然と触れ合うレクリエーショナルニーズの高まりに応えようと造園計画が進められました。

世界に類のないマスターピースとされ、観光のマストスポットの一つです。ただし、広大な敷地に見所が点在している上に、道も入り組んでいますので、計画を立てて効率良く回ることが大切です。レンタル自転車もありますが、時間に余裕があれば歩くことをおすすめします。セントラルパークでは所々に細かな発見があり、季節を感じ、木々や草花、風景を楽しみながら歩くことそのものが観光だと思うからです。周辺のデリでベーグルやサンドウィッチを買って、ピクニックを楽しむのもおすすめです。

セントラールパークの上手な歩き方

半日で回ることを想定し、見所を厳選したモデルコースをご案内しましょう。

見所ルートマップ

ザ・ポンド〜ギャップストウ・ブリッジ

セントラルーパークの最南端にあるザ・ポンド(The Pond)には、アヒルやカメなどさまざまな動物が生息しています。ギャップストウ・ブリッジ(Gapstow Bridge)からは、豊かな森林とプラザホテルやビリオネアローの高層マンションなどマンハッタンのビル群が融合したマンハッタンならではの景色を見ることができます。

©MashupReporter

ウォルマン・リンク

セントラルパークの冬の風物詩、ウォルマンリンク(Wollman Rink)では10月から4月にかけて、多くの人々がスケートを楽しみます。映画『ホームアローン2』や『セレンディピティ』などにも登場する有名な観光スポット。トランプ前大統領が30代でリノベーションを手がけ、成功させた事業の一つでしたが、2021年1月6日に起きた議事堂襲撃事件後は、運営企業が変更されました。

©MashupReporter

回転木馬

ノスタルジックな雰囲気が楽しめるレトロなメリーゴーラウンド、セントラル・パーク・カルーセル(Central Park Carousel)。最初に運営を開始したのは1871年。現在の手彫りの馬は1908年から使用されています。

Central Park
©MashupCities

シープメドウ

夏の間のみ解放されているシープメドウ(Sheep Meadow)。6万平米以上ある広大な芝生スペースでは、実際に羊が飼育されていました。現在は、日光浴をしたり、ピクニックを楽しんだりするニューヨーカーで賑わいます。

©MashupCities

 ベセスダの噴水

「水の天使」像があるベセスダ噴水(Bethesda Fountain)とベセスダテラスは、セトラルパークで最も有名な場所の一つ。秋にはゴールドカラーに色づいた見頃な紅葉を楽しむことができます。噴水の周囲にはレストラン「ローブボートハウス」や「ナウムブルク・バンドシェル」「ボウ・ブリッジ」「レディース・パビリオン」などの名所があります。

ボウ・ブリッジ

セントラルパーク内で最も長いボウ・ブリッジ(Bow Bridge)はインスタスポットとしても有名です。秋の紅葉シーズンや雪の日には多くのカメラマンが訪れます。橋がかかる池はザ・レイクと呼ばれ、ボートをレンタルして楽しむこともできます。(参考:セントラルパークのレイクでボート漕ぎを楽しむ

ランブル

ベセスダやベルヴェデーレ城の近くにあるランブル(The Ramble)は、小川や入り組んだ小道が、自然な森林に似せて作られた散策の名所です。バードウォッチング愛好家から親しまれています。

©MashupCities

ベルヴェデーレ城

イタリア語で”美しい景観”を意味するベルヴェデーレ城(the Belvedere)は、セントラルパークの見どころの一つ。ビスタ・ロックの上にそびえ立つ小さな城は1872年に完成しました。上からは、グレート・ローンや、タートル・ポンド、ランブルなどが見渡せます。城の中にはお土産ショップもあります。

ベルヴェデーレ城
©MashupReporter

ストロベリー・フィールズ

ビートルズの元メンバー、ジョン・レノン(1940~1980)の記念碑。1967年の楽曲「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」にちなんで名付けられています。イマジンのモザイクは、ビートルズの音楽を演奏するミュージシャンや、平和を祈るファンのメッセージや花が絶えません。

その他の見所

ジョンとヨーコが暮らした「ダコタハウス」

1969年に結婚したジョン・レノンとオノ・ヨーコが1973年に移り住んだアパートメントとして有名です。ジョンは1980年12月、建物の出口でマーク・チャップマンに銃で撃たれ、死亡しました。ダコダは、レナード・バーンスタインやジュディ・ガーランドなどの名だたるスターが暮らした家として有名ですが、マドンナやシェールは入居を断られるなど、理事会が厳しい審査を行うことでも知られています。ポランスキー監督のホラー映画『ローズマリーの赤ちゃん』もこの建物で撮影されました。所在地:1 W 72nd St, New York, NY 10023

ダコタハウス
©MashupReporter

有名映画のロケ地「タバーン・オン・ザ・グリーン」

映画『ゴーストバスターズ』や『ニューヨーク、アイラブユー』などのロケ地としても有名なレストラン、タバーン オン・ザ・グリーン(Tavern On The Green)。元々はシープメドウで飼われていた羊たちの小屋として、1880年に建設されました。落ち着いた雰囲気のレストランは、郊外のロッジを訪れたような懐かしい感覚を呼び起こします。解放的な雰囲気のテラス席もおすすめ。

©MashupReporter

ウェディング写真の名所〜レディース・パビリオン

ロマンチックな写真を撮るなら、レイクの西側にあるレディース・パビリオン(Ladies Pavilion)がおすすめ。元々は、馬車の乗客のシェルターとして作られました。ウディ・アレンの映画『セレブリティ』や映画『セックス・アンド・ザ・シティ』にも登場します。

Central park
©MashuipCities